熱意ある整備士の夢。20代で工場長へ就任した熊本太輔の軌跡

高校卒業後は美容師を目指していた熊本太輔氏。バイクとの出会いをきっかけに整備士の道へ進み、多様な車種に携わりたいという想いからサコダ車輌に入社しました。20代という若さで工場長に就任し、お客様や仲間からの「ありがとう」を力に、チームワークを大切にした伴走型マネジメントで信頼される工場づくりに挑んでいます。彼の熱意と挑戦の軌跡に迫ります。

Q: 新卒でサコダ車輌を選ばれた理由と、整備士のキャリアを始める上で大切にされた想い、きっかけについて教えてください

高校を卒業した当初は美容師を目指していたんですが、18歳で二輪の免許を取って、初めて自分でバイクを触るようになってから、カスタムする楽しさにのめり込みました。その頃から「乗り物に関わる仕事がしたい」と思い始めたんです。加えて、親族に鈑金工場で働いている叔父がいたこともあって、自然と整備士の世界に興味を持つようになりました。

サコダ車輌を選んだのは、「色んなメーカーや車種を扱える環境で働きたい」と思ったからです。ディーラーだと特定の車種ばかりになるイメージがありましたが、サコダ車輌は多様な車に携われるのが魅力でした。

就職活動中はディーラーの説明会にも行きましたが、正直、福利厚生や年間休日といった「働きやすさ」を重視している印象が強かったんです。でも自分が求めていたのは、「何かに熱中したい、一番になりたい、唯一無二のものを得たい」という気持ちでした。サコダ車輌の説明会で受けた「あ、この会社は間違いなく広島で一番アツい会社だ」という印象が、自分の想いにぴったり合っていると感じました。

Q: 入社から現在に至るまで、工場長に就任するまでの成長や経験、20代で工場長に就任されたときの気持ちやプレッシャーについて教えてください。

 

20代で工場長に任せてもらった時は、正直「認められた!」というよりも、「まだまだ自分はできる」という気持ちの方が強かったです。常に目の前のことに全力で取り組んでいましたし、先輩や同期の支えがあったからこそ続けてこられたと思います。

リーダーにとって大事なのは、技術力ももちろんですが、それ以上に「相手への思いやり、人間的な要素」だと考えています。20代で工場長になった時はプレッシャーは相当大きかったですが、「よっしゃ頑張ろう」よりも「やるしかない」「頼られたからにはやりきるしかない」という気持ちでした。途中で投げ出すのは、自分の性格的にも絶対に合わないと思っていました。

Q: 工場長として心がけていることや、特に大切にしているマネジメントのスタンスは何ですか?

一番大切にしているのは「相手の話をしっかり聞くこと」です。上から押し付けるボスマネジメントではなく、一緒に走っていく「伴走型」のリーダーでありたいと思っています。

特に年上の部下をマネジメントするのは最初はやりづらさがありました。知識も経験も自分より豊富な人に対しては、「指示する」というよりも「お願いをする」スタンスをとっています。「あなたの経験を活かしてお願いしたいんです」と伝えることで、尊重し合える関係を築けるよう心がけています。

自分はまだマネジメント経験が浅いので、困った時には上司に相談したり、自分でも勉強して答えを探すようにしています。部下から質問を受けた時もすぐに答えを言うのではなく、「調べ方や解決策の見つけ方」を伝えるようにしていて、その方が成長につながると考えています。

Q: 整備の現場で「やっていてよかった」と思う瞬間や、印象に残っているエピソードを教えてください。

やっぱりお客様から「ありがとう」と言われる瞬間が一番うれしいですね。特に印象に残っているのは、他社で原因が分からなかった異音を自分が突き止めて直した時に、「持ってきてよかった」と言っていただけたことです。

仲間からも、「おかげで成長できました」「助かりました」と声をかけてもらえた時はすごく嬉しかったです。入社4~5年目の頃には、お客様から「いつか自分のお店を持たないのか?良いお店になれると思うよ」なんて声をかけてもらったこともあり、その言葉が今でも心に残っています。

Q: 今後、工場長としてどんな工場をつくっていきたいですか?

将来的には、工場長として今の店舗をより良くしていくだけではなく、複数の店舗をまとめる「エリアマネージャー」のようなポジションにも挑戦していきたいと思っています。

工場の雰囲気としては、ただ「効率良く車を直す場所」というだけでなく、整備士一人ひとりが成長できて、お客様からも信頼される工場にしていきたいですね。技術力を上げるのはもちろんですが、働いているスタッフが「ここで働いていてよかった」と心から思える環境をつくることが、自分の役割だと考えています。

Q: サコダ車輌の魅力はどんなところにあると感じていますか?

サコダ車輌の一番の魅力は、社員同士の距離が近いことです。仕事中も相談しやすい雰囲気がありますし、プライベートでも一緒に遊びに行ったりするほど仲がいいんです。だからこそ、ちょっと困った時やわからないことがあっても、気軽に聞ける。そんな環境が自然とできあがっているのは大きな強みだと思います。

コミュニケーションが活発なので、チームワークも良くて、難しい仕事でも「みんなで解決しよう」という雰囲気があります。この空気感はディーラーなどでは味わえない、サコダ車輌ならではの魅力だと思いますね。

Q:社員が頑張れる理由はどんなところにあると思いますか?

社員が前向きに頑張れるのは、「会社が夢を持たせてくれるかどうか」だと思っています。サコダ車輌では、社長や経営陣がいつも熱いメッセージを発信してくれるんです。その言葉を聞くと、自然と「自分もそこを目指したい」と思えるし、やる気が湧いてきます。

ただ与えられた仕事をこなすだけでなく、「自分も会社の未来をつくる一員なんだ」という意識になれるのが、この会社の良いところだと思います。

Q: サコダ車輌が目指している会社像についてどう思いますか?

サコダ車輌は、「儲ける会社」ではなく「儲かる会社」を目指しています。これはすごく共感できる考え方です。

「儲ける」というのは会社都合で利益を取りにいくイメージですが、サコダ車輌が目指しているのは、お客様が自然とまた来てくれて、さらに別のお客様を連れてきてくれるような会社です。つまり、お客様に本当に信頼されて、選ばれる会社になることがゴールなんです。僕自身も整備士として、その考え方に沿った仕事をしていきたいと思っています。

Q: もし知り合いにサコダ車輌を勧めるとしたら、どんなふうに伝えますか?

シンプルに、「熱い熱意のある会社だよ」と言いたいです。やる気さえあれば、経験がなくても成長できる環境がありますし、頑張りたい人にとっては最高の場所だと思います。

実際、未経験で入社する人も多いですが、資格取得のサポートや、本社(五日市)での教育体制がしっかりしているので安心です。僕自身も、リーダーとして「チーム制」を取り入れていて、スキルごとに小さなグループで学べるようにしています。その結果、成長スピードが速くなるし、働きやすい職場づくりにもつながっているんです。

だから知り合いに勧めるなら、「やる気があるなら、ここに来れば必ず成長できる」と胸を張って言えます。もし悩んでいる方がいたら、ぜひ一度話だけでも聞いてみてください!