縁が紡いだ場所で、お客様と「人」に本気で向き合う──自動車営業の最前線を走る、挑戦と成長の軌跡
今回は、長年にわたり自動車営業の最前線で活躍し、現在は店舗マネジメントも担う中田 千尋さんに、そのユニークなキャリアパスと、仕事、そして会社への揺るぎない情熱についてお話を伺いました。
Q. これまでのキャリアと、会社との特別な出会いについて教えてください。

私は大学を卒業後、新卒で美容系のルート営業として社会人生活をスタートしました。
しかし、1年ほどでその会社を辞めることになります。理由は、社内に批判的な人が多く、常に会社の愚痴や不平不満が蔓延している環境に「このままでは自分もダメになる」と感じたからです。
その後半年間、パチンコ店や筋トレジムでアルバイトをしてフラフラしていた時期がありました。そんな時、偶然の縁が転機をもたらします。私の兄が、今の会社の専務・副社長と野球を通じて同級生だったんです。兄が私の状況を心配し、専務に「ちょっと面倒を見てやってくれないか」と声をかけてくれたのが始まりでした。
正直なところ、最初は知り合いの会社で働くことに抵抗があり、「断ろう」と思っていました。しかし、電話をかけた瞬間に専務から「明日から来い!」と即答されまして(笑)。野球の先輩でもあったので、半ば強制的に「はい」と返事をして、まずはアルバイトとして入社することになりました。
Q. 入社前のイメージと、実際に働いてみて感じたギャップはありましたか?

入社前、初めて会社を見学に来た時の印象は「みんな元気で楽しそうに仕事をしているな」「目標に対して真剣に向き合っているな」というものでした。会社全体に活気があり、素直に「いい会社だな」と感じたんです。
実際に働いてみて、その印象は全く変わりませんでしたね。入社前のイメージがそのままだったので、ギャップはほとんどありませんでした。みんなが楽しそうに働いている姿は、演じているわけではなかったんだと実感しました。この「思っていた通り」という感覚があったからこそ、私もこの会社で長く働き続けられているんだと思います。
この会社が本当に好きで、働いていて楽しいですし、これまで「辞めたい」と思ったことは一度もありません。
Q. 現在の主な仕事内容と、チームマネジメントについて聞かせてください。

今は営業グループリーダー(店長)として、日々の営業活動に加えて店舗マネジメントも行っています。仕事は本当に多岐にわたっていて、変わらずお客様への接客がメインですが、レンタカー業務やその他店舗運営に関わる様々な業務も担当しています。決まったルーティンがあるわけではなく、その時々で必要なことを何でもこなすといった感じですね。
マネジメントについては、私自身が「できているか」と問われると難しいですが、現在、営業メンバーは私を含めて7人ほどで、2つのチームに分かれています。グループリーダーやチームリーダーがいて、その下にメンバーがいます。私は基本的に、チームリーダーの子たちと「こうしていこう」という戦略を話し合い、彼らがそれをメンバーに落とし込んで実行していく形をとっています。チーム全体で目標達成に向けて動いていますね。
Q. 直近10年間で累計販売台数1位を達成されたそうですが、その秘訣や、お客様との向き合い方で最も大切にしていることは何ですか?

累計販売台数1位という成果について、実は数字にこだわって働いてきたわけではないんです。一つ一つの積み重ねが結果につながっただけだと思っています。
お客様対応で最も大切にしているのは、「お客様に『いい買い物ができたな』と思ってもらえること」、そして「親しみやすい営業でいること」の2点です。本当にそれだけを意識して接客しています。
販売のコツを掴んだのは入社2年目くらいの頃でしょうか。
当時、ベテランの先輩から「とにかく接客に行け」と言われたんです。そこで私は「日本で一番接客に行けば、日本で一番車が売れるはずだ」とシンプルな考えで、年間1000件ほどの接客をこなすようになりました。
そうやって経験を積み重ねていくうちに、お客様の考えていることが感覚的に分かるようになっていきました。お客様の顔を見たり、会話を交わす中で「きっとこういうことを考えているんだろうな」と察することができるようになったのは、間違いなく圧倒的な経験値の賜物だと感じています。
正直に言うと、学生時代は卒業できるかどうかの瀬戸際で、だらだらと過ごしていましたし、社会人1年目もそんな感じでした。今の私を知っている人は驚くかもしれませんが、昔はちゃんとしていない人間だったんです(笑)。
そんな私が変わったのは、この会社に入ることを決めた時です。野球部の先輩が専務で、兄の友達でもあるという縁で入社したからには、中途半端なことはできない、と覚悟を決めました。その時以来、とにかく本気で仕事に取り組んできました。入社当初はほとんど休みを取らなかった時期もあり、年間で休んだ日数は両手で数えられるくらいだったと思います。
これまでのキャリアで「最大の壁」と感じるような挫折はありません。失敗は数えきれないほど経験していますが、それを糧にしてすぐに改善し、前へ進んできました。車を販売する中で、納期の遅れなど細かい失敗はたくさんありますが、それらは全て若手社員が同じ失敗をしないための教訓として伝えるようにしています。
ただ、今はまさに会社全体で大きな変革期を迎えており、それが一つの「壁」だと感じています。特にSalesforceのような新しいシステムの導入は、覚えることが多く、人数が少ない中で対応していくのは本当に大変です。これまでは営業一人ひとりがお客様を抱えることが多かったのですが、今後は会社全体で情報を共有し、誰でも同じレベルの案内ができるように変わろうとしています。
私たち古株にとっては大きな変化ですが、これから入ってくる若い世代にとってはそれが「スタンダード」になる。この過渡期を乗り越えることが、今の大きな挑戦だと感じています。
Q. この会社の強みや文化について、どのように感じていますか?また、ご自身の価値観と合うと感じる瞬間はありますか?

この会社の最大の強みは、「やろうと決めたら、全員が同じ方向を向いて一丸となり、動きが早い」ことだと思います。何か新しいことを決めたら、みんなが「どうにかして成功させよう」という意識で動き出します。
また、若い社員が多いにもかかわらず、お客様に喜んでもらうために「こうしたい」「ああしたい」と自ら考えて行動する姿勢が根付いているのも素晴らしい文化です。もちろん、すべてが完璧にできているわけではありませんが、そうした「お客様第一」の考えが社員一人ひとりの中に息づいていると感じます。
私個人の価値観と会社が合っていると感じるのは、「すごく忙しいのが好き」という点ですね(笑)。常に忙しく、新しい業務が増えていく環境が、私にとっては楽しいんです。逆に暇をしていると、だらけてしまうタイプなので、この絶え間なく変化し続ける環境は、私にとても合っていると感じています。
Q. 今後チャレンジしたいことや、この会社で活躍できるのはどんな人だと思いますか?

今後チャレンジしたいのは、今の若いチームリーダーたちを成長させることです。彼らが一人前の販売責任者として活躍できるようになれば、店舗も増やせるし、彼ら自身にも新たなチャンスが生まれるでしょう。私自身も現場を離れて、彼らがさらに成長できる環境を整えていきたいと考えています。彼らの成長にコミットすることが、私の今後の大きな目標です。
この会社で活躍できるのは、「明るい人」「嘘をつかない素直な人」だと思います。また、過去にスポーツをやっていた人が多く、目標達成に向けて努力できるスポーツマン気質の人も活躍しやすいでしょう。当社には、上司も部下も、本当に良い人ばかりが集まっています。明るく素直で、皆が同じ方向を向いて仕事に取り組むことができる環境です。
Q. 入社を検討している方々へメッセージをお願いします。

学生の方や転職を考えている方から「会社の雰囲気が良い」「先輩が良い人ばかり」といった声をよく聞きますが、それはまさにその通りだとお伝えしています。私から言えるのは、「サコダ車輌でする仕事は楽しいよ」ということです。
ただし、仕事の楽しさは誰かに与えられるものではありません。「仕事が楽しい」と感じられるかどうかは、結局のところ「自分次第」です。 どれだけ自分が仕事に本気になれるか、一生懸命頑張れるかによって、仕事は楽しいものにも、楽しくないものにもなります。本気で取り組めば、結果も伴い、きっと輝くことができるでしょう。
Q. 最後に、サコダ車両という会社を一言で表すと何ですか?

私にとってこの会社は、「一緒に働く人が最高に大好きな会社」です。こんな素晴らしい仲間たちと一緒に、挑戦し、成長できる場所です。少しでも興味を持った方は、ぜひ一歩踏み出してみてください。