元ディーラーからの転職、整備士の知識と共感で作る、サコダ車輌の信頼の輪ー永井和輝

ディーラー勤務を経てサコダ車輌へ転職した永井和輝氏。北海道での5年間の整備士経験で培った「正攻法だけではない整備」の知識と、お客様に寄り添う共感力を武器に、サコダ車輌で信頼の輪を広げています。ディーラー時代との違い、そして今感じている仕事のやりがいと、これから描く未来への展望を語っていただきました。

Q1-1: 新卒で北海道のディーラーを選んだ理由は何だったのでしょうか?

実家がサコダ車輌の近くにあって、学生時代から通学路で毎日のように見ていたので、もともと馴染みのある会社でした。中学生のときには職場体験でもお世話になったことがあって、すごく印象に残っているんです。

ただ、就職のときは「一度は地元を出て挑戦したい」という思いが強くありました。特に自分はバイクが大好きで、ライダーなら一度は憧れる北海道で働くチャンスを掴みたいと思ったんです。広大な大地を自分のバイクで走るという夢を叶えながら、整備士としても腕を磨くことができる場所を探した結果、北海道のディーラーを選びました。

Q1-2: 実際に北海道で働く中で、どんな不安や課題を感じていましたか?

北海道のディーラーでの5年間は本当に貴重な経験でした。ただ、その中で「このままでいいのかな」という不安も出てきました。一つは給与や将来性です。10年上の先輩の給料と比べても自分と大差がなく、このまま続けても大きな変化はないのでは、と感じました。もう一つは技術面です。特定のメーカーの車しか触れない環境だったので、幅広い知識やスキルを身につけるのに限界があると感じていました。さらに、ディーラー業界は営業職が店長などの管理職に昇進するケースが多く、整備士がキャリアアップしていく道は非常に限られているのも現実でした。そして何より、お客様と直接接する機会がほとんどなかったのは、自分にとって物足りなさを感じる部分でもありました。

Q1-3: サコダ車輌に転職を決めた理由と、そのときの期待感を教えてください。

転職の決め手になったのは、まずサコダ車輌が自分にとって昔から馴染みのある会社だったことです。さらに大きかったのは、社長自身が元整備士であり、現場の気持ちを理解してくれる人だという安心感でした。そして若い社員が多く、平均年齢も低いので、職場の雰囲気が和気あいあいとしていて働きやすそうだと感じました。もちろん給与や将来性の面でも魅力がありましたし、整備士としてもう一段階成長できる環境だと直感しました。転職するにあたって不安もありましたが、それ以上に「ここなら自分の強みを活かせる」「もっと幅広い技術を身につけられる」という期待のほうが大きかったです。

Q2-1: 北海道での経験から、一番大きな学びは何でしたか?

 

北海道の車の使用環境は本当に厳しいです。雪でサビやすく、道路状況も悪いので車に大きな負担がかかります。さらに走行距離も長いため、普通の地域では起きないようなトラブルが頻発します。そういう環境で5年間働いたことで、「正攻法だけでは対応できない整備」をたくさん経験しました。限られた時間や環境の中で最善の方法を考える力がついたのは、北海道での経験のおかげだと思っています。

Q2-2: その経験はサコダ車輌での仕事にどう活きていますか?

サコダ車輌ではメーカーを問わず様々な車を扱います。だからこそ、北海道で培った柔軟な対応力や幅広い知識がすごく役立っています。ちょっとした不具合や想定外のトラブルに直面しても、「何とかできる」という自信を持って動けますし、冷静に対処できるのは北海道での経験があるからです。あの過酷な環境を知っているからこそ、今の現場でも余裕を持って仕事に臨めています。

Q3-1: 現在、サコダ車輌で担当している仕事について教えてください。

僕は今、車検工場で働いています。業務内容は大きく分けて二つあって、一つは整備士としての作業、もう一つはお客様へのアシスタント業務です。特にアシスタントの割合が7割くらいを占めていて、お客様と一緒に車検内容を決めたり、実際に車を見ながら状態を説明して納得いただいた上で作業を進めるという役割を担っています。

Q3-2: 顧客対応で特に意識していることは何ですか?

僕は話すことが好きなので、お客様と直接関わるこの仕事がすごく向いていると感じています。特に意識しているのは、専門的な内容を「分かりやすく伝える」ということです。整備士の知識をただ並べても、お客様には伝わりません。部品の動きや修理の必要性をできるだけイメージしやすく説明することで、「なるほど、じゃあお願いします」と納得していただけるよう心がけています。

Q4-1: 整備士として「やりがいを感じる瞬間」はどんな時ですか?印象に残っているお客様からの言葉はありますか?

一番やりがいを感じるのは、お客様が僕の説明を聞いて納得し、整備や車の乗り換えを決断してくれた時ですね。単に整備するだけでなく、「お客様の生活に寄り添った提案ができた」と実感できる瞬間は、本当に整備士をやっていて良かったと思います。

最近あったのは、僕の提案で車を乗り換えたお客様が納車式を終えた直後に工場まで来てくれて、「本当にありがとう」と直接感謝の言葉を伝えてくださったことです。ディーラー時代にはお客様と接する機会がほとんどなかったので、こうしたダイレクトな感謝をいただけるのはサコダ車輌ならではだと思っています。

また、サコダ車輌の車検台数はとにかく多いです。ディーラーだと1日5~6台でいっぱいになるところ、サコダ車輌では多いときは30台近く扱うこともあります。これはチームで連携しないと絶対に達成できません。僕自身も、その中で自分の役割を果たすことに大きなやりがいを感じています。

Q4-3: チームで働く中で大切にしていることは何ですか?

サコダ車輌の整備チームは役割分担がはっきりしていて、アシスタント、作業者、検査員、書類業務、受付といった形で全員が協力し合っています。他のディーラーだと受付担当が整備士ではないことが多いんですが、サコダ車輌は整備士全員が直接お客様と関わるのが特徴です。チームとして同じ方向を向いて動けることが、結果的にお客様の満足にもつながっていると思います。

Q5-1: 今後、どんなキャリアを築いていきたいですか?

これまではどちらかというと個人プレーが中心でしたが、これからはチーム全体をまとめる役割に挑戦していきたいと思っています。若い社員が多い職場なので、指示を出したり教育をしたりといった「全体を見て動く力」をもっと磨いていきたいです。

資格は1級整備士と自動車検査員を持っているので、今は新しい資格を取るというよりも、最新の技術に追いつき続けることを意識しています。電気自動車や自動運転など、車の進化はものすごく早いので、メーカーからの情報を常にチェックして知識をアップデートしています。整備そのものについては「何でもできる」という自負はありますが、同じ作業を繰り返すことでさらに精度を高めています

Q6-1: サコダ車輌で働く魅力をどう感じていますか?後輩やこれから整備士を目指す人に伝えたいことは何ですか?

まず伝えたいのは、「未経験でも全然大丈夫」ということです。サコダ車輌には教育体制がしっかり整っていて、車の知識が全くなくても安心して成長していけます。僕自身も先輩に支えられて成長できたので、その経験を次の世代にも渡していきたいと思っています。

サコダ車輌はとにかく若い世代が多いので、同年代の仲間と一緒に頑張れるのが大きな魅力です。リーダー層も30代が中心なので、考え方が近くてコミュニケーションが取りやすいんです。また、整備が苦手な人でも、僕のように接客の道を選ぶなどキャリアの幅が広いのも特徴だと思います。他のディーラーだと整備が合わなければ辞めざるを得ないこともありますが、サコダ車輌は「一人ひとりに合った道を見つけられる会社」です。

Q6-2: 最後に、サコダ車輌を一言で表すと?

僕にとってサコダ車輌は「後ろ向きな人がいない会社」です。社員みんなが前向きで、「一緒に頑張ろう」という雰囲気が自然にできています。そのチームワークの良さこそ、サコダ車輌が他社には負けない一番の魅力だと思っています。