「諦めかけた先に本物の成長がある」広島を愛し、会社のムードメーカーとして店舗を牽引する営業マン・香川照太の軌跡
今回は、自動車販売店舗のムードメーカーであり、店舗の実績を牽引する存在へと成長した営業職の香川照太さんにインタビューを実施しました。会社初の男性育休取得者であり、かつては苦難も経験して 「着実に成長を積み重ねてきた」 と自らを語る香川氏のキャリアパス、仕事への価値観、そして未来への展望に迫ります。
Q: 新卒で入社された当時、どのような想いでこの会社を選びましたか?

私自身、入社当時から「車が大好き」というタイプではありませんでした。サコダを知ったきっかけは、学生時代から印象に残っていた独特なCMです。高校時代から「変なCMだな」と気になっていて、大学の就職活動の時期にも映画館で流れていたことから、「大きな会社なんだろうな」という漠然としたイメージを持ち、合同説明会に参加しました。
他社の説明会は淡々としていて「楽しんで仕事をしている」雰囲気をあまり感じられなかったのですが、サコダの社員は生き生きと働いているように見えました。さらに「日本で一番だよ」と胸を張って言う姿が印象的で、最初は半信半疑でしたが、実際に働く先輩方の姿を見て「この人たちは本物だ」「有言実行している」と確信できたのが大きな決め手でした。
また、人と人との距離感が近いことも魅力に感じました。お客様との距離感も、社内での人間関係もとても近く、いい意味で「熱い会社」だと感じたんです。やる時は全力でやるし、遊ぶ時はしっかり楽しむ。そのメリハリも魅力でした。入社前、専務が突然「接客一緒に行こう」と声をかけてくれたり、社長自ら現場に出ていた姿も見て、「普通の会社じゃ考えられない」と驚き、同時に強く惹かれました。
Q: 入社前に抱いていた営業職のイメージと、実際の違いはありましたか?

入社1、2年目の頃はなかなか結果が出ず、焦りの中で「先輩方はどうやってお客様に決めていただいているんだろう」と疑問に思っていました。ですが、実際には営業スタッフ一人ひとりの熱意や段取りの良さ、そして人柄の良さが自然とお客様に伝わっていて、「ここで買うのが一番安心だ」と感じていただけていたのだと思います。それこそがサコダならではの大きな魅力です。
Q: 工場代替えチームでの経験が、現在の営業にどのように活かされていますか?

工場代替えチームは、整備で来店されたお客様に車の乗り換えを提案する新しい事業でした。お客様は整備が目的で来店されているので、乗り換えのニーズがない状態からのアプローチは難しく、正直「心が折れました」。来店型店舗であるにもかかわらず、最初の2ヶ月間はまるで「訪問営業をしているような感覚」だったのが本音でした。
しかし、先輩やチームメンバーに相談をしながら進めていき、お客様にとって「意味と目的のある乗り換え」を提案し続けた結果、初めは20人中1人の契約だったのが、最終的には10人中1人が契約につながるようになりました。
月300件、1日20件のペースで顧客に声をかけ続けるなど、とにかく量をこなしました。チームで成功事例やトーク術を共有し、互いに高め合ったことも、ノウハウが蓄積され、お客様に刺さるトークができるようになった要因として大きいです。
この経験は、現在の車検アシスタントの業務にも活かされており、お客様に修理内容を説明し納得してもらい受注するという流れの中で、数字を意識しながらどう達成するかを日々考えています。
Q: どのようなステップで現在の成果を出せるようになりましたか?

入社して3~4年目頃までは、自分自身の力不足を痛感し、なかなか結果を出せない時期が続きました。人生で初めて「挫折」を経験しました。同期や後輩の活躍を見て焦りを感じたり、仕事への意欲を保つことが難しい場面もありましたが、今振り返るとその経験が大きな転機につながったと思います。
悩んでいるときに、本当に良い先輩との出会いがあり、価値観が変わりました。先輩方はとことん付き合ってくれ、話術だけでなく「考え方」や「マインドセット」を教えてくれました。その中で、「ここで頑張れなかったら、どこへ行っても頑張れない」という気持ちになり、そこから仕事の面白さが見えてきました。
今は、自分の成績を維持し続けるだけでなく、新しく入ってくる後輩や店長のサポートにも力を入れています。自分のことだけでなく、周りを見れるようになったと感じています。「どうせ働くなら楽しくやりたい」という思いで、しんどい時でもできる限り明るい雰囲気を作るように心がけています。
私自身が挫折を経験している分、悩んでいる後輩には積極的に寄り添い、サポートするようにしています。最近入社する後輩の中には順風満帆な子もいれば、しんどそうな子もいますが、自分の経験談が彼らの役に立てればと考えています。
Q: 営業活動で大切にしていることや、お客様対応で心がけているポイントは?

車を通して、お客様を「良い方向」へ導くことです。例えば、車があることで生活圏が広がったり、家族が増えて便利になったりといった、車を通して解決できる課題をサポートしたいと考えています。それが私たち営業の仕事であり、お客様を幸せに導くことだと信じています。
当たり前のような話ですが、お客様対応では、誰よりも聞き取りやすい声でハキハキと話すこと、そしてお客様に寄り添って話すことを心がけています。お客様のタイプに合わせて、きっちりとした商談をする時もあれば、砕けた説明をする時もあります。「営業マンは演技しろ」という昔からの言葉を意識しています。
印象に残っている出来事として、お客様から「家族3台分の車」と保険を任せていただいたことがあります。最初の1台目のお話の際には、未熟ゆえに至らない点があり、ご迷惑をおかけしてしまいました。当時はどうすべきか分からず焦るばかりでしたが、そこで逃げずに誠実に向き合い続けた結果、最終的には対応を評価していただき、新たな信頼関係を築くことができました。「本当の勝負はそこから」だと気づいた経験です。お客様から「ありがとう」と言っていただける瞬間こそ、私にとって最大のやりがいであり、原動力になっています。
Q: ご自身の価値観やスタイルと会社のカルチャーが合っていると感じる瞬間は?

私は元々「根暗な方」で、話が得意なわけではなく、家に帰ったら「バタンキュー」というタイプです。しかし、この会社の「雰囲気や勢い」には性格がとても合っていると感じています。CMのイメージとは違い、社員は「ちゃんとしている」という良いギャップがあると思います。
「CMのイメージ通りだね」と軽く見られるのが一番嫌なので、お客様に「詳しいね」「しっかりしているね」と思っていただけるよう、あえてギャップを意識しています。まだ若手なので、自分の未熟さで信頼を損なわないよう、日々学ぶ姿勢を大事にしています。
会社全体で盛り上がるイベントが多いことも、この会社らしさだと感じています。社員旅行や運動会、ボーリング大会など、会社全体で意識を高めるための行事が年間5~6回ほど開催されます。チームの雰囲気も非常に良く、居心地が良いです。先輩方も積極的に声をかけてくれますし、私からも話しかけています。
仕事のオンオフがしっかりしており、整備のことで分からないことがあれば真剣に教えてもらえます。月末の達成会や繁忙期が終わった後の飲み会など、仕事以外でも交流があり、そこも楽しみの一つです。
Q: 男性育休を取得された経験を通して感じたことや学びは?

会社は育休取得を推奨しており、上司からも「ぜひやってほしい」と言われました。私にとっては2週間でしたが、「かけがえのない時間」でした。会社としても、メンバーが抜けても店舗が回るように仕組みを作っていると感じましたし、私自身も休ませてもらった分、次に育休を取る人がいればサポートしたいと思っています。
育休や資格取得をサポートしてくれる会社の姿勢は、大きな魅力だと感じますね。休んでからの復帰もスムーズにできましたし、その分「頑張ろう」と強く思いました。
Q: 今後チャレンジしたいことや目指している姿は?

将来的には、どの店舗に行っても「何でもできるね」と言われるような「マルチプレイヤー」になりたいと思っています。車の販売、保険、電話対応、査定など、あらゆる業務をこなせる存在を目指しています。そして、誰からも「必要とされる存在」になることで、しっかりと給料をもらえるようになりたいです。
Q: 後輩や新入社員に伝えたいアドバイスはありますか?

新入社員からよく聞かれる悩みは、「結果が出ない」「しんどい」「思っていたのと違う」といったものです。私からは、結果はすぐに出るものではないけれど、「努力し続けること」が大事だと伝えています。
「石の上にも三年」という言葉があるように、少なくとも3年ぐらいは続けないと、仕事のしんどさも楽しさも見えてこないと思います。本当に辛くて「死にたくなるぐらい」なら辞めてもいいけれど、そうでないなら「もう少し頑張ってみよう」と、挫折経験がある私だからこそ、サポートを惜しまないことを伝えています。
サコダで活躍できるのは、「思いやりがある人」だと思います。私たちの仕事は個人プレーではなく、店舗全体の「チームプレー」なので、周りが見える人が重要です。自分の役割を理解し、自分だけが良ければ良いという考えでは組織は破綻してしまいます。未経験の人でも、学ぼうとする姿勢があれば活躍できます。会社にはそのためのノウハウがしっかりとありますから。
Q: あなたにとって、この会社を一言で表すと?

一言で言えば、「日本一、元気な会社」です。お客様がいつ来店しても「元気だね」と思ってもらえるような店舗にしたいという社長の思いもあります。お客様に「ここに行けば元気がもらえる」と感じてもらえるような、笑顔で明るい会社ですね。私個人の成長を応援してくれる会社でもあります。