【リベンジ達成】「3年で辞めるつもり」だった未経験整備士が、どうして広島No.1を目指す最優秀賞受賞者に変われたのか?
今回は、自動車整備未経験で入社し、わずか数年で社内最高の栄誉である「ベストエンジニア賞」を受賞された和泉俊隆氏にインタビューしました。IT系の道を志していた彼が、なぜ整備士の道を選び、そしてどのようにして「仕事の楽しさ」と「達成感」を見出し、組織の牽引役にまで成長できたのか。彼のリアルな挑戦と成長の軌跡に迫ります。
Q1. もともとIT系を志望されていたとのことですが、整備士という全く違う道に挑戦されたきっかけは何だったのでしょうか?

大学では情報システム科に所属し、プログラミングやシステムエンジニアの勉強をしていました。大学4年時にはAIに関する研究を行っていたほどで、IT系の仕事を目指して就職活動をしていました。
そんな僕が車に興味を持ったのは、大学時代の友達の影響が大きいです。友達が車好きで、僕が乗っていた20年以上前の古いムーブがすごく好きだと言ってくれて。それからカーセンサーなどで色々な車を見るようになり、見た目のかっこよさから車に惹かれていきました。
さらに、父が乗っていた古い車に乗るようになったのですが、自分に車の知識が全くないことに気づきました。その古い車を「自分で修理できるようになりたい」という、本当に軽い気持ちから整備の道に踏み込んだ形になります。最初は、整備士になる前提で就職活動をしていたわけではなく、あくまで興味があっただけなんです。
Q2. IT系の最終面接でつまずき、サコダ車輌さんの採用担当の方との出会いが決め手になったと伺っています。当時の葛藤と、入社を決めた理由は何でしょうか?

就職活動は正直、つまずいていました。最終面接まで進んだ3社にすべて落ちてしまい、かなり悩んでいた時期でした。
サコダ車輌を知ったのは、香川県の合同説明会で、今治タオルが欲しかったからという、これまた軽い理由からです(笑)。合同説明会の残り5分で、他の会社が片付けをする中、サコダ車輌の採用担当の方だけが熱心に呼び込みをされていて、「あの会社すげえな」と思ったのを覚えています。
その後、採用担当の方から電話で状況を聞いていただき、サコダ車輌とは関係のない就職活動の悩みについても親身になって相談に乗ってくださったんです。その時に、強く印象に残っている言葉があります。それは、「自分のやりたいことをやってくれ」という言葉です。興味を持つ仕事や、自分がしたいことじゃないと続けられないから、サコダ車輌じゃなくてもいい、自分のしたいことだったらいい、と言ってくださったんです。
この親身さへの恩返しと、自分の興味のあることにチャレンジしたいという気持ちから、サコダ車輌への興味が湧き始めました。
エンジニアの道は、将来の仕事内容や生活が具体的に想像できました。しかし、整備士として働く自分の姿は「黙々と整備をするのかな?」と、具体的に全く想像ができませんでした。だからこそ、想像できない新しいことへの挑戦に魅力を感じ、整備士として働くことを決意しました。
また、実際に広島の店舗に足を運んだ際、皆さんがとても明るく、楽しく仕事をしている雰囲気に惹かれました。整備士一人ひとりがお客様と会話や接客をしている姿を見て、「思ったよりも接客業だ」という印象を受けました。他の会社も見ていましたが、サコダ車輌は一番挨拶をしっかりしていて、「この会社は生きてるな」と感じ、面白そうだと思ったのも大きな決め手です。
Q3. 最初の目標は「自分の古い車を直すこと」で、3年で辞めるつもりだったそうですね。なぜその目標が変わったのでしょうか?

実は、入社した時は正直に言って、3年で辞めようと思っていました。入社の目的は、自分の古いマークツーという車の故障が多いので、「自分で診断して直せるようになりたい」という個人的な目標だったんです。3年あれば、自分で完全に直せる技術力が身につくだろうと考えていました。
ただ、実際に働き始めると、車の整備の奥深さに直面しました。車ってこんなに難しいんだ、と。特に、メーカーによって仕組みが全く違ったりするんです。
そして、整備士の仕事は単なる作業ではなく、「お医者さん」のようだと感じるようになりました 。お客様の「原因不明の異音」や「故障事例」など、情報がない症状に対して診断を行い、解決できた時の達成感がものすごく大きいんです 。医者とやっていることは変わらないと感じた時に、この仕事の重大さややりがいを感じるようになりました 。
極め付けは、自分の車が半年間エンジンがかからなくなった経験です 。半年間トライし続けて、いっぱい修理してお金もかけたけどダメで、それでも自分で解決できた 。その経験を通して、車には醍醐味があり、整備という仕事が楽しいと心から思えるようになりました 。今はもう5年目ですが、まさか自分が続けているとは夢にも思っていませんでしたね。
Q4. 昨年はノミネートで終わり、今年は最優秀賞を受賞されました。このリベンジの裏側にはどのような心境の変化がありましたか?

去年ノミネートされた瞬間は、めちゃくちゃ嬉しかったですが、同時にすごく悔しかったんです 。
入社当初は、表彰台なんて自分とは全く関係ない世界だと思っていました 。目標は自分の車を直すことでしたから、同期や先輩の活躍も「あの人はあの人、自分は自分」という感覚でした 。
転機が訪れたのは3年目です。古い車が多く入ってくる整備工場に配属された時、年齢が自分より上のベテランの方々の知識量や整備力を目の当たりにして、自分の知識がすごく浅はかだったと痛感しました 。そこから、お店の「数字」や「故障診断」を突き詰めることが楽しくなってきて 、成績とかは関係なく、ただひたすら探究心と好奇心だけで仕事をしていました 。
その結果、去年ノミネートされたのですが、その時に初めて「なんで俺こんなに悔しいんだろう」という感情が出てきたんです 。楽しさだけでなく、結果も意識してみようと思い、今年は楽しさプラス成績を追い求めた結果、最優秀賞を受賞できました 。
受賞の瞬間は達成感もあり、めちゃくちゃ嬉しかったです 。ただ、すぐに「ここはゴールではないな、通過点だ」と思えたんです 。僕の最終目標は、サコダ車輌を広島で一番の会社にして、今いる祇園店を全項目で1位にすることです 。この受賞をきっかけに、後輩たちにも同じところを目指してほしいと思っています 。
Q5. お客様から感謝される瞬間や、後輩指導で心に残っているエピソードを教えてください。

お客様から直接「和泉さんがいてくれてよかった」と言われたり、「次も指名していいですか?」と聞かれたりした時は、やはり一番やりがいを感じます 。異動になった店舗のお客様が「今度から祇園店に持っていきますね」と言ってくれたのも嬉しかったですね 。また、難しい故障を突き止めて解決できた時の達成感も、整備士として大きな喜びです 。
同僚や後輩との関わりでは、後輩の成長が何よりも嬉しいです 。自分が上の立場になってから、悩んでいる後輩たちに相談に乗ることが増えました 。仕事の話だけでなく、ラーメンに連れて行って、食べながら親身に話を聞いたりしていました 。
先日、その指導してきた後輩の一人が新人賞にノミネートされたんです 。受賞には至りませんでしたが、その姿を見たとき、自分のベストエンジニア賞よりも遥かに嬉しかったんです 。自分の時よりも彼に「いけ!」と心から願っていました 。人が成長し、結果を出す姿を見るのは、大きな喜びであり、僕自身のモチベーションにもつながっています。
Q6. 未経験から整備士を目指す方へ、サコダ車輌の魅力と働くことの楽しさについてメッセージをお願いします。

昔の僕のように、全くやる気がなかったり、別の勉強をしていて整備士に関係のない職に就くつもりだった人でも、サコダ車輌では、今僕が受賞したように「ベストエンジニア賞を取れるくらいまで成長できる」ことを実感できます 。
この会社では、資格の有無や経験に関係なく、新入社員は皆同じ立ち位置から一から教えてもらえます。資格の講習費用を会社が負担してくれる制度も充実しており、自分のキャリアアップやスキルアップに集中できる環境です 。また、スキルマップに基づいて自分のスキルを順番に覚えていくため、一日一日成長しているという実感が得やすいのも特徴です 。
サコダ車輌の社員は、仕事を楽しんでいる人が非常に多いんです 。だから、働くことの楽しさを教えてくれる会社だと思います 。整備を通じて、学生時代に学んだ心理学や電気、物理、化学など、全ての経験が車に活かされていると実感できるんです 。自分の勉強したことが無駄じゃない、という発見の連続はとても楽しいですよ 。
この会社で働けば、人それぞれ違うかもしれないけれど、必ず「自分のやりがい」を見つけられる環境が整っています 。年次が上がるにつれてその楽しさのレンジが変わり、飽きることがありません 。
僕自身、3年で辞めるつもりだったのが、もう5年経っています。未経験でも安心して飛び込んできてください。新しい発見や、仕事の醍醐味を一緒に追求できることを楽しみにしています 。






